書評

【書評】『人工知能は人間を超えるか』 日本始まりそう

人工知能はまだ出来ていない

と言ったら皆さんはどう思うだろうか。

巷では将棋、クイズで「人間 対 人工知能」の対戦が行われていたり、

グーグルの人口知能による自動操縦技術などのニュースが出回っているので、

こいつ何言ってるんだ?

と言われるかもしれないが、

松尾豊著『人工知能は人間を超えられるか』

の最初の方にそう書かれている。

読んで見て特に勉強になったことは主に3つ

  • 専門家と一般人の人工知能に対する認識のズレ
  • これから先の人口知能研究が非常に楽しみ。産業全体が劇的に変わりそう
  • 人工知能の技術が独占されない様、日本超頑張れ。

この本を読んだ理由は、

先日読んだ本に社会問題の解決策の一つにAIが出てきた時に

コンピュータが自分で考えて行動する事が出来る様な知能かな、

と言うなんともアバウトなイメージしか思い浮かばなかったので

勉強しようと思ったのからだ。

(新しいモノや技術にはビジネスチャンスが転がってるはず、

という下心もあったりなかったり)

本書を読めば、以下のことが大人も子供もお姉さんもわかるはず。

  • 人工知能とは何で、どこまで到達しているのか
  • 人工知能研究の歴史
  • 人工知能が乗り越えられなかった壁
  • ディープラーニング
  • 人工知能の飛躍的な進歩

それに未来の技術と言う響きで誰でもワクワクすると思う。

それでは、本書を読んで勉強になった所をいくつか説明していく。

ルンバ、お前人工知能やったんか!?

世の中に「人間のように考えるコンピュータ」はまだ存在していない

人間の知的な活動の一部を真似ている技術が「人工知能」と呼ばれていると

本書では述べている。(冒頭で僕の頭がおかしいと思った人は腹筋50回な

一般人が人口知能と言うと前者を思い浮かべるが、実際身近にある人工知能は後者だ。

世の中で人工知能と呼ばれるものを整理すると

段階的にレベル1〜4に分けることが出来、最近の人工知能はレベル3を指すことが多い。

レベル3までの技術は人工知能研究が始まった最初の20年くらいの間の研究成果らしい。

人工知能ポテンシャルありまくりやん!

レベル1は人工知能のパチモンを積んだ家電などで、

うちにあるルンバはレベル2。蹴っ飛ばしたりしてごめん。

レベル3は検索エンジンに内臓される様な学習機能を取り入れたもの。(例グーグル検索)

レベル4は今流行りのディープランニングを取り入れた人工知能で、

米国では投資合戦、技術開発合戦、人材獲得合戦が熾烈を極めており今一番ホットな領域。

ディープラーニングが出来る前は、

人間が手取り足取り人工知能に学習させなければならなかった。

そしてこれが人工知能研究60年の難題だった。(60年てどんだけやねん。)

人工知能研究は1960年あたりから始まり、今までにブームと冬の時代を2回繰り返し、

現在第3次ブームで盛り上がっている。

冬の時代は相当冷めきっていて世間の風当たりが強く、

著者は研究費の審査で

「あなたたち人工知能研究者は、いつもそうやって嘘をつくんだ」

とひどい事を言われたらしい。(アンタそれ言い過ぎや!)

本書ではフロンティア精神に溢れた熱い研究者たちが、

冬の時代も頑張って研究していた事を、

強調していてかなり切ない。(日本、応援したれや!)

なお、ディープラーニングについては、何となくわかったが、

うまく説明できないので本書で確認して欲しい。敢えて書くと、

人工知能が猫の画像認識するときに、膨大な画像データを見て、

「猫っぽい特徴はこれと、これと、これだ」と自分で学習する事

人口知能vsナガヒロ

近い将来、人工知能が色々な産業で大きな武器になる。

昔は顧客を一つの集団として扱っていたので、

ある分野の知識を別の分野で活かす事を考えるのは経営者、

コンサルタント等の役割だったが、顧客それぞれに応じて

最適なものを提供していく時代になると、顧客のパターンは無数にあるので、

人工知能によって顧客のデータを調べて、顧客の欲しいものを適切に届けられる様になる。

人工知能が、顧客それぞれのニッチな需要に対応出来ると言う事だろう。

読んだ時これが一番衝撃的だった。

大量生産・大量販売の企業では対応出来ないので、今後ますます衰退していく。

一方、ニッチな需要を満たす為にスモールビジネスを

頑張っている僕たちにも影響が出るかもしれない。

願わくば、味方として活用する側になりたい。

人工知能はビジネスチャンスって言ったやつでてこい・・・僕です

人工知能、本当に怖いのは・・・

見出しの内容は人工知能が人を襲うとかそういう話では無い。

著者は、「人間=知能+生命」であるから人工知能が人類を征服したり、

自ら人工知能を作り出したいという可能性は現時点では無いと述べている。

征服したいという欲求は、

自らを維持し複製出来る様な生命ができて初めて出てくる欲求だからだと。

(僕は機械に非常停止ボタンつけて、押したら電源が落ちる様にすれば楽勝やろ、

とか見当違いな事を考えてました。)

それよりも、人工知能技術を独占される怖さについて強調している。

ちょうどパソコン時代にOSをマイクロソフトに、

CPUをインテルに握られて苦しんだ日本企業の様に、

ディープラーニングのような技術を持つ企業と

大量のデータを持っている企業が少数で市場を席巻する事を危惧している。

人工知能とセットで聞く企業は海外ばかりなので、

これは本当に起こる事だと思う。

幸い、日本には人工知能の分野で逆転するために必要な人材がいる。

日本の人工知能研究者の人口は世界的に見ても多く、

人工知能の冬の時代を乗り越えた猛者やその弟子たちが沢山いる。

ディープラーニングの分野の研究はまだ開発段階なので、

時間はそれほど残されていないが、

開発競争の段階で出来るだけアドバンテージを取る必要があると主張している。

著者は人工知能についての専門家と一般人との認識のズレ、

人工知能の仕組みや歴史については冷静に語っているが、

個人的に人工知能研究者について結構熱く語っているのにも注目して欲しい

買う価値のある宝くじ

人工知能の可能性は買う価値のある宝くじだと著者は言っている。

人工知能には賭ける価値があると。

この記事で紹介した事以外にも本書には

グーグル猫とか、爆発するロボットとか面白い事が

沢山書かれているので是非読んで宝くじを買って欲しい。

本書の知識があれば、友達や知り合いに人口知能のウンチクを

語れる様にもなるからおすすめだ。

僕はとりあえず

「ディープラーニングって50年来のブレークスルーなんだよね」

かましてみようと思う。

最初は好奇心を満たす事を期待して読み始めたが、非常に嬉しかった事が一つある。

人工知能の分野に技術・人材のアドバンテージがある事を知って希望が持てた事だ。

僕が前にいた会社は製造業だったが、

この先技術力で日本が世界に勝てるイメージが全く湧かず

退社してからも日本の技術力はもうダメだと思い込んでいた。(日本やるじゃん!

著書は本書とは別のところで

今後日本が世界で存在感を示す為に3つの道があると言っていた。

1つ目はディープラーニングで世界と戦う道。

ディープラーニングは日本のものづくりと相性が良く、

例えばディープラーニングをロボットに組み込み、

人が目で見て判断する作業を自動化する事が出来る。

2つ目は翻訳。

人工知能による自動翻訳精度が上がって言葉の壁がなくなった瞬間日本は変わる。

英語圏の情報が日本語と同じ様に入り世界の現状を知れば、

今まで日本で当たり前だと考えていた事が世界では当たり前でないと気づく。

そうしたズレを軌道修正していきながら世界の時流に乗って活躍していくと言う道。

3つ目はインタビューでは明言していなかったが、

年功序列をやめて若者が活躍できる社会にする事と読み取れる。

若者にお金と役割を与えて成長させる事が国自体の成長に繋がる。

その為にクーデターを起こしてもいいくらいだと著者は言っている。

松尾さんやっぱり熱い男だった!

人工知能は日本の技術力の最後の砦だと思うので、

今のビジネスを頑張って人工知能と言う宝くじを是非買ってみようと思う。

 

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